交換レンズは焦点距離によって、標準、広角、望遠などそのレンズの機能から分類することができるが、1本のレンズの中の1枚1枚のレンズがどのような形状を与えられ、いかに配置し組み合わされているかで区別する方法もある。いわば、レンズの種類をレンズ構成の型式から分類したものだ。このレンズタイプはレンズの歴史的な発展とともに、さまざまな形態のものがあるが、現在の交換レンズに使用されている代表的なものは次のようなタイプだ。
1.対称型レンズ
絞りをはさんで前後に似かよった形状をしたレンズがほぼ対称的に配置されている。この対称型にはガウスタイプ、トりプレットタイプ、テッサータイプ、トポゴンタイプ、オルソメタータイプなどがある。この中で代表的なのはガウスタイプとその変型タイプだ。F1.2〜F2クラスの大口径の標準レンズに採用され一般化している。このガウスタイプは、対称型のメリッ卜である、諸収差が少なくすべての性能にバランスがとれた万能型レンズということと、対称の中でバックフォーカスが比較的とれるということから、一眼レフ用標準レンズの主流となったものだ。
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